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HANDICAPPER-555

リアルな障害者が/リアルで生きて/リアルに叫ぶ

「安くて良い」は本当の障害者福祉

「生活、どうやって立てていますか?」

「僕は障害年金2級貰っているので、それで」

「私も同じ!あと、ここの工賃を全額生活費に回します」

「そうなんですか。僕は工賃を貯金ですね」

「貯金!?出来るんですか?この時給で?」

 

 

障害者の懐具合

真相を話しましょう。

障害年金2級は、ひと月約65000円が国から貰える制度。

但し、認定された者だけの話。

そして工賃ですが、これは福祉的就労の賃金の事。

私の場合は、時給500円ですけれども。

ですから年金と工賃は、全て生活費行き、と言う結果です。

 

話し相手の彼は、どう言う生活をしているのでしょうか?

彼も実家暮らしでは無かった筈ですが。

 

因みに私が貯金出来ないのは、軽自動車を持っているから。

正確に言うと、車の為に金を貯めて遣っています。

生活のし易さを考えると、不満はありませんが。

家族不和で瀕死の思いをしながら生きた実家暮らし時代。

それを思うと、一人暮らす現在が幸福です。

 

前出の通り、日本には障害年金制度が存在します。

何故そう言うものが出来ているのか?

理由は単純明快。

障害者は碌な職に就けない現実が有り過ぎるからです。

 

困っているのは生活では無く状況

私の通う精神科病院でも、上の様な人が見受けられます。

複数の友達は生活保護を受けているのです。

私は実家が変に裕福なので、対象から外れました。

K市役所員からは、

「生活に困っている人の為の相談口」

なるものを紹介された経歴がありますけれども。

 

現在、私はひと月11万円前後で生活しています。

削れる所は削りまくる精神を炸裂させる毎日です。

ある月の支出は合計で9万円台だった時もあります。

因みに、家賃駐車場食費生活費諸々、全て含めてこの額。

それでも既出の相談口は必要ですか?

 

こう言った生活を送る自分に、以下の精神が根付きました。

 

「安くて良い=サイコー」

 

プライベートブランドと銘打たれた物がよくあります。

高品質低価格で企業が独自に売り出す品の事です。

基本的に、私は生活必需品をそれで揃えます。

洗剤や掃除用具は絶対に底値の物。

詰替可能品を前提として購入。

こう言った徹底振りです。

 

今日は、髪を切る為に美容室へ行く必要がありました。

 

障害年金にて買ったパソコンが登場。

ネットで予約・クーポンを扱うサイトにアクセス。

そこでは近隣の美容室の料金が比較検討可能。

行きつけの店がある為、いつも通り予約。

 

今日そこを訪れたのですが、ある話をしました。

 

障害・病気は厄なのか

美容師「K市(私の居住地)は大きな病院が沢山ありますね」

私「そうですね、私も幾つか知っています」

美容師「厄除けとして髪を切られる医療関係者、多いです」

私「厄、ですか」

美容師「髪にはスピリチュアルなオーラが付くらしいですよ」

私「はい」

美容師「K大学病院等は近辺で特に有名ですからね」

 

私は一瞬、黙りました。

その病院の精神科に、13年通い続けた経歴があるからです。

けれども言いません。

精神科の患者は偏見の目で見られる事を、分かっています。

 

私は複雑な気持ちの中、静かに対応しました。

 

「病院ですが、障害や病気を抱えている人は居ますからね」

 

自分の事です。

統合失調症発達障害を私は持っているのですが?

闇の中で暗にそう言いました。

つまり、意味が見出される可能性は皆無に等しい。

 

会話は続きます。

 

美容師「そう言う物は、目に見えると分かりますけれども」

私「見えないと、相当その人は苦しいでしょうね」

 

美容師は即刻、私の発言に同意しました。

 

話の振られ方、内容から推するに、先方は全く気付いていません。

私はその中の一人です。

 

障害者が持つ健常者以上の健康的

結局、自分は障害者だと言わず、精算をしました。

満面の笑みで送り出され、美容室での用事は終わりです。

しかし私の中には、複雑極まりない気持ちが渦巻きました。

 

健常者として見られる事が、私は多いです。

しかし実際に動いてみると違います。

 

ミスを異様に頻発する。

効率的なやり方を見つけにくい。

不器用過ぎて周りを不安にさせる。

 

何故これで、自分は車を運転出来ているのか?

そう自問自答を繰り返したくなる程です。

 

いつか、人にこう訊ねられました。

「障害を持っていて良かった事ってあるかな?」

私は即答しました。

「ありません」

 

自分が障害者だと嘲笑われている感覚に恐怖します。

心臓が脈打ち、意識が遠のく位に。

誰も気に留めない事は分かっているにも拘らず。

街へ出ると、いつも同じです。

私の住む世界は、そう言った場所。

しかも完治しない病気なり障害ですから。

この思いとは、いつまで付き合いを続けるのでしょうか?

 

話を戻し、美容室で支払った額を教えましょう。

施術内容は全体カットで、税込1780円。

ネットで比較検討の上、予約し、クーポンを使った結果です。

この価格は相当安いと思います。

しかも、出来上がりにいつも納得する私。

これまでもっと高い価格設定の美容室へ行っていたのに。

 

そう。

障害者は貧乏が基本。

その中で、如何に生活・精神面を充足させるか?

この術には長けている人が多いと思います。

 

私は1か月後、また同じ美容室へ行く事でしょう。

会社に内定し、転居準備に追われていなければ、の話ですが。

実際は上の事を書きつつ、裕福を夢見ます。

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